『Vintage』

​今回のテーマはvintageです。

​20s〜 40sのHairでストーリを作りたくて、まずはリサーチから始まります。

歴史の勉強からスタートして、その時代の背景、生活、流行したもの、ファッション、ヘアメイクとアイコン(代表的な女優、モデル等)を調べ、資料をまとめました。

このように調べたりして、知識、情報が増えていくのも作品撮りをする大きな目的の一つです。

​スタイルは、20sから40sまでの代表的なスタイルです。それぞれのスタイルにcolorをしてみました。

それでは一つずつ見ていきましょう。

Finger waveです。

20sの代表的な髪型の一つです。

本来はセットローションをつけて、Finger waveをした後、

乾いた状態のものをブラッシングをして、仕上げるスタイルです。

​マルセルアイロンで作っていたスタイルですが、アイロンによる髪の負担を軽減するために編み出された技法です。

近年見られるものは、Finger waveの技法そのものをスタイルにしたものが多いです。

Finger waveをして仕上がり前の状態です。ウェーブクリップは付けたままです。 ウェーブクリップはゴールドに塗装しました。

​タバコも当時はファッションアイテムの一つでした。

​先ほどのスタイルをブラッシングしたスタイルです。

20年代当時は後ろの髪もまとめていましたが、下ろした髪を広げて、スタイリングしています。

1枚目とこの写真の髪の色は​ピンクにしました。

​Pompadourです。

30sから40sによく見られた髪型です。

​ear to earで前後にブロキングします。

​フロント方向に全体に逆毛を立てた後、大きいすき毛を入れて、バック方向に髪を梳かして形を作ります。

バックスタイルは、前から少し見えるように、ロールのシニヨンでまとめています。

​髪の色は紫にしました。

20s、30sのヘアーは基本的にはボブレングスです。​

ボブのアレンジとして、トップに三つ編みのカチューシャをつけていました。

​False  Braidというスタイルです。30sのヘアーアレンジです。

モデルの髪の長さはロングだったので、ボブに見せるようにまとめて、三つ編みのエクステンションをつけています。

オレンジ色にしました。

Swirls&Wrapsというスタイルです。

20sにロングヘアーのアレンジとして使われていました。

頭の丸みに合わせて髪を貼り付けるようにまとめるスタイルです。

ゴールドのバレッタで止めて、スタイルのアクセントにしています。

​青色にしました。

​フラッパースタイル。

今回の撮影で唯一のフルウィッグのスタイル。

1/2インチの細めのアイロンでcurlyにして、赤のスプレーをしました。

​リボンを巻きつけて、当時の雰囲気を出しました。

まとめ

 

作品を作る上で、歴史を学ぶことは非常に大事なことだと改めて感じました。

今回、集めた資料はfeatureの方で公開していますので、そちらの方もご覧ください。

使ったカラースプレーは全て、写真のカラースプレーです。​シャンプーで、すぐに落とせます。

 

もう一つのHair Storyを解説していきます。

お店の勉強会の一つで月に一回、『創作ヘアー』というのがあります。

テーマは自由で、リファレンスを集めて、マネキンウィッグに作ったり、ヘッドピースを作ったりしたものを見せ合います。

その時のテーマやコンセプトをプレゼンした後に、写真に撮ったスタイルを見せ合って、アイデアの共有、技術的な事を教えあったりする時間です。もう2年ほど続けているのですが、それを元に、一つのストーリーを作ることにしました。

 

 

​初めて自分で撮影した作品でもあります。

 

 

​FACE

顔(FACE)を見せないように、Hairだけで、後ろ姿が美しい女性を表現しました。

 

​バックショットという制約の中でそれぞれ思い思いのスタイルを表現してくれました。

​一つずつ見ていきましょう。

Hair by Ayumi Takahashi

Title 『Dragon−maid』

神話に登場する、『ドラゴンに変身させられた女性(ドラゴンメイド)』をイメージ。

非耐熱のエクステをフラットアイロンでワッフル状にテクスチャーを変え、針金を入れながらエクステの束が筒になるようにチュールを巻きつける。

チュールは3種類の硬さのものを使用して、ハリのある強さと、動きのある柔らかさが出るようにしました。

一束ずつ、合計30本程の束をアメピンでウィッグベースに装着していきます。

Hair by Ayumi Takahashi

Title 『糸』

髪以外の素材で、Long Hairを表現したかったので、黒色の糸を使用しました。

ポリエステルの糸をかぎ針で、一本ずつ長編みしていきます。

1cmから2cmの幅の束を50本ほど作り、その間にも一本ずつ混ぜていきました。

Hair by KABUKI

Title   『秋華』

四季の秋を表現するためにウィッグベースに活花を施し、ヘッドピースを創作しました。

花の色には特にこだわり、全体的に彩度の低いものを使用し、秋の乾いた空気感と優しさを演出。

一輪ビビットな赤を入れ、冬の訪れを前にする強さをプラスしました。

アウトラインには花びらの長いものを多く使用し、束感のあるヘアーに見えるように作り、整いすぎないように荒々しさを演出しました。

フルウィッグを全頭編み込みしてベースを作る。

​花は造花を使用し、バランスを見ながら接着剤でつけていきました。

Hair by KABUKI

Title     『Unity』

​全ての髪が一つの場所に向かって溶け込んでいる様に見せるヘアースタイル。

後頭部にポイントを作り、その周りにすき毛をつけて、全体の髪をそこに向かって丸め込んでいく。

Hair ERI SAITO

​Title 『80s ニューウェーブ』

モデルの紫の髪の色を活かして80年代のポストパンク、ニューウェーブを意識してデザインしました。

​ドライでパウダリー、タイトでウェットな質感でコントラストをつけ、トップ部分はペーパーと竹ひごを巻いてほぐして、バックコームをした後にパウダー系のスプレーで仕上げました。

​バックはハードジェルで指を使ってウェーブを作りました。

Hair ERI ISHIGURO

 

Title   『Face』

無造作にねじったり、所々結んだり、編んだりしてアップスタイルにしていきました。

起伏をつけながら躍動感が出るように上に向かって広がるようなフォルムにしていきつつ、顔に見えるように作っていきました。

カメラ前でハードスプレーと水で毛先の動きをつけて、さらに躍動感と荒々しさを表現しました。

まとめ

自分で撮るとファインダー越しでのHairの見え方の勉強になります。

​普段は撮影をカメラマンに依頼してる方も、たまに自分で撮って見ると色々な発見があってオススメです。

​この作品撮りも続けていくので、不定期で公開していきます。

 

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