この記事では、世界の名だたるトップメイクアップアーティストを紹介していきます。
今回はこちらの2人です。
Pat McGrath
Stephane Marais
『Pat McGrath』
パット・マグラス

1970年、イギリス生まれのパット・マグラス。
現在、世界で活躍している最も有名なメイクアップアーティストの一人と言えます。
彼女のキャリアのスタートは20歳。
ロンドン発のファッション誌『i-D』にて、ファッションエディターだったエドワード・エニンフル(現イギリス版VOGUE編集長)と多くの作品を作り出したところから始まります。
その後、ルイ・ヴィトンやプラダ、ドルチェ&ガッバーナ、グッチなど、数多くの有名ブランドのランウェイメイクを手掛け、現在では『ランウェイメイクの巨匠』とも謳われるトップメイクアップアーティストです。

インパクトのあるアーティスティックなメイクに目が奪われます!
また、ショーだけでなく、1999年にはジョルジオ アルマーニのコスメラインを担当し、その後もドルチェ&ガッバーナ、マックスファクター、グッチなど、様々な有名ブランドの商品開発に携わります。

現在も、ランウェイメイクからファッション広告まで、あらゆるシーンで幅広く活躍しています。
2015年には、自身のブランド『PAT McGRATH LABS』を立ち上げ、SNSを利用した宣伝が評判となり、リリースした商品は発売直後に即完売するなど大きな注目を浴びています。

思わず手に取ってしまうような印象的な商品パッケージも話題に!
例えばリップは、たくさんの煌びやかなスパンコールの中にコスメが隠されているという斬新なデザインなのです。
ただ商品をリリースするのではなく、クオリティーや実用性はもちろんのこと、ユニークなパッケージやソーシャルネットワークを駆使した宣伝方法が、こうしたヒット商品の数々を生み出しているのだと言われています。
メイクアップアーティストとしてだけでなく、起業家としても成功しているパット・マグラス。
人々の心を掴むのが上手であることと同時に、時代の流れを見る力、流行を感じ取る力が卓越しているのだと感じました。
能力や意識の高さが、新しいアイデアを生むに繋がっていくのだと思います。
インスタグラム @patmcgrathreal 以上、パット・マグラスでした。
続いて
『Stephane Marais』
ステファン・マレー

シャネルのデザイナーである故カール・ラガーフェルド氏に、「神の手」と称されたメイクアップアーティスト、ステファン・マレー。
1960年、フランス、ブルターニュ生まれのステファン・マレー。
18歳の頃、大学で経済学を学んでいましたが、すぐに自分には合わないと気づき、パリのメイクスクールに通い始めます。
若手のフォトグラファーやモデルと作品を作り、その後、次々と雑誌の仕事をするようになったことが彼のキャリアのスタート。

90年代のスーパーモデル全盛期には、リンダ・エヴァンジェリスタをはじめとした数多くのモデルに支持されました。


ショーなどで、ステファン・マレー自身がメイク・撮影したモデル達のポロライドがこちらです。

撮りためた写真は、2001年に『Beauty Flash』というタイトルでポロライド写真集として出版されました。
ショーならではの奇抜なメイクもありますが、どれもエレガンスな雰囲気で素敵です。
数々のトップモデル達が、ステファン・マレーにメイクをしてもらいたくてバックステージで彼を探していたという話もあります。
モデルたちからの信頼もとても厚かったのがわかります。

その後、資生堂のブランド『クレ・ド・ポー ボーテ』のカラークリエイターも務め、コスメの開発にも携わります。
フォトグラファーにファッションカメラマンのピーター・リンドバーグ、モデルにクリスティー・ターリントンを起用したビジュアルは、今も色褪せることのない美しさです。


現在も、VOGUE、i-D等のファッション誌や、商品広告など幅広い分野で活躍しているステファン・マレー。
年代を感じさせない上品なメイクアップ技術はもちろん素晴らしいですが、それだけでなく、モデルとの信頼関係やリラックスできる間柄であることも、モデル本人の美しさを引き出すひとつのきっかけになっているのだと感じます。
インスタグラム stephane_marais_officiali
以上、ステファン・マレーでした。