この記事では、ファッション写真を語る上で絶対に外すことのできない写真家たちを紹介していきます。
今回はこちらの2人です。
Mario Sorrenti
Paolo Roversi
Mario sorrenti (マリオ ソレンティ)

18歳のときにニュ―ヨーク市で、写真を撮るようになりました。当時はSchool of Visual Artsで絵画と彫刻を学んでいいました。20歳の時、ロンドンで写真家として働きだました。『The Face』でケイトを撮ったのが最初の仕事。
マリオ・ソレンティ は、1971年10月24日、イタリアのナポリ生まれの写真家兼ディレクター。ニューヨークを拠点とする広告主、フランチェスカ・ソレンティの息子であり、ファッション・フォトグラファーの故ダビデ・ソレンティの兄でもあります。
1986年にケイト・モスがモデルを務めたカルバン・クラインの香水「オブセッション」の広告で一躍注目され「ヌード写真の天才」と呼ばれます。
ケイトとは当時、恋人同士としても知られていました。
『Kate』と名付けられたソレンティの新刊には、1990年代初期に彼が撮影した、未発表のケイト・モスの写真が50枚収められています。
●ケイト・モスとマリオ・ソレンティ
●kate
イタリア版、アメリカ版ヴォーグやハーパース・バザー誌のエディトリアルで活躍。
※エディトリアルデザインとは雑誌・書物などの出版物のデザイン。読み手の視線、意図を考えて視覚的に効果的など写真等を整理・配列・編集あるいは計画すること。

CHANEL
KENZO

シャネル、ケンゾー、ランコムなどのキャンペーンビジュアルも担当しています。
2013年にニューヨークで発表した壁を使った大規模なインスタレーションをそのまま写真集の形に落とし込み再構成し『DRAW BLOOD FOR PROOF』を発表しました。
●DRAW BLOOD FOR PROOF
15年以上の仕事で生まれたプリントやコンタクトシートが層となって貼られた壁を、ポラロイドで再び撮影した意欲作となったそうです。
Instagram @mario_sorrenti
続いて、
Paolo Roversi (パオロ・ロベルシ)

パオロ・ロベルシは1947年イタリア・ラベンナ出身のファッション、ポートレート写真家です。
子供のときより写真に興味を持ち、自宅に暗室を作ってモノクロ写真を撮っていた。
彼は10代の頃からAP通信に雇われパリでは、ロヴェルシは記者として働き始めましたが、少しずつ友人を通して、ファッション写真に取り組み始めました。
20歳のときに写真家としてデビューし、1973年にエル誌のアートディレクター、ピーター・ナップのアドバイスによりパリに移住。
1974年に世界的に有名な写真家ローレンス・サックマンのアシスタントをしていました。

●ローレンス・サックマンと作品
その後、1975年にデペッシュ・モード誌にて初めてファッション写真を発表。
1980年よりポラロイドフィルムを使用するようになり、実験的なライティングを駆使した幻想的でポエティックな作風を確立する。

パリを拠点に各国のVOGUEやハーパース・バザー誌、W Magazine、Another誌などで活躍。

彼はコムデ・ギャルソン、イブ・サンローラン、ヴァレンティノ、クリスチャン・ディオールなどの広告の仕事でも知られています。

1980年以来10×8のポラロイドフィルムを主に使用し、肌の色が白くなるというポラロイドの特性を生かして独自の世界観をつくりあげました。彼の色彩スタイルは多くの写真家に多大な影響を与えています。
彼は、"スタジオは単なる場所ではなく、人生そのもの、創作の源泉、写真と関わる方法論。"と語っています。

2018年Dior (ディオール) とコラボレーションしたポートレートを収録した書籍『DIOR IMAGES PAOLO ROVERSI』を 発売。
60年代後半よりキャリアをスタートしてから、数多くのファッション史に残るファッションフォトをてがけてきた。ポラロイドフィルムによって生み出される独特の色彩の幻想的なイメージで、広く知られています。
彼の作品は、優雅、ロマンティックで、はかない雰囲気の美しいイメージで知られ、その後ロヴェルシの独自の色世界はあらゆる写真家が追随することとなりました。
Instagramも要チェックです。@roversi
以上、絶対に知っておきたい世界のフォトグラファー VOL2でした。