〜 Crimp 〜

Crimped Hair
ワッフルアイロンで作る縮れたウェーブヘアー。
1972年に発売されたCrimping iron(ワッフルアイロン)で髪の毛を挟んでできる縮れたウェーブが80sに流行した。
80sを代表するヘアースタイルの一つです。
1980年代(日本)
1980年代には、日本の景気は空前の盛況、バブルを迎える。
日本の経済は、オイルショックによる不況もあったももの、朝鮮戦争やベトナム戦争の特需にも勢いづき、高度経済成長を達成。
製品で満たされ、みんなが同じものを持つようになると、次に求めるものは「他とは違うもの」。
モノを作ることが目的ではなくなり、多種類、少量生産、ライフスタイルや価値観に合わせてモノを作ることが求められた。
FASHION
〜DCブランドブーム〜
DCとはデザイナーズ&キャラクターズブランドを意味し、差異化、少数派が求められる風潮の中で生まれた、デザイナーズブランドを総称したもの。
流れは1970年代から始まり、80年代に本格化。
原宿のマンションなどからブランドを立ち上げるマンションメーカーの登場や、パルコは新鋭ブランド(デザイナー)にもテナントを提供していた。新鋭デザイナーは、大手量産型のアパレル企業が手を出さない個性的なデザインを発信。

全てのブランドに当てはまる訳ではないが、ロンドンのモッズ、パンクなどのストリートカルチャーの影響を受けたブランドもあった。
ただし、DCブランドは、ロンドンのモッズやパンクファッションとは本質的には全く異なる。カウンターカルチャー、反抗から生まれたものではないからだ。
海外ではジョルジオ・アルマーニ、ドリス・ヴァン・ノッテン、ドルチェ&ガッバーナ、ナンバーナインなどのデザイナーの個性が全面に出たブランド、そしてディーゼルなどの経営者(デザイナー)がデザインから販売までトータルでのブランドイメージ(キャラクター)を打ち出すブランドはキャラクターズブランドと言える。
1982年パリコレクションにデビューしたヨウジ・ヤマモトとコム・デ・ギャルソン。
服の既成概念を廃した独特の表現手法で世界のデザイナーに衝撃を与え『東からの衝撃』と言われた。
コム・デ・ギャルソンが神秘的なイメージだとするとヨウジ・ヤマモトは立体的な構築がなされているイメージ。 当時のプレタポルテでは『黒:ダーク』のカラーは『反抗』などを意味し、あまり使用されない色であり、その色をあえて前面に打ち出した点も衝撃的。後に『黒』を前面に打ち出すファッションが世界的に流行。
日本では『カラス族』などと表現された。
80s HAIR&ICON
80sに流行したヘアーを80sICONとともに見ていきましょう。
レイヤーカット

ストレートでもウェービーでも、とにかく前髪に段を入れるのが基本でした。写真はミシェル・ファイファー。
日本でも松田聖子や中森明菜を真似て、前髪に段(レイヤー)を入れるスタイルが大流行。
ビッグウェーブ

イイ女を目指す女子の間では、「ちょっと大き過ぎない?」というくらい大きなウェーブにするのが大流行した時代。このブルック・シールズのように、両サイドに向かってボリュームを最大限に出すのがポイントでした。
大きなリボン

おしゃれな女の子の間で、このマドンナのように太いヘッドバンドを使って頭のてっぺんでリボン結びにするスタイルが大流行。
ロックガールなファッションには不可欠でした。
ソバージュ

直毛の人がほとんどな日本人が憧れた髪型の1つがソバージュ。ロングヘアを細いロッドで巻くパーマが大流行しました。
写真のサラ・ジェシカ・パーカーがお手本。
クリンプ(ワッフル)ヘア

クリンプ(ワッフル)アイロンで髪を挟んで作るウェービースタイル。
日本では90年代に流行しました。
写真はヴァネッサ・ウィリアムズ。
カーリーヘア+カーリーな前髪

映画『ダーティ・ダンシング』で大ブレイクしたジェニファー・グレイのカーリーヘア。
この時代の写真や映像には、このヘアスタイルの人が必ず1人は見つかるくらい流行した。
カーリーボブ

80年代に一世を風靡したホイットニー・ヒューストン。力強い声と歌唱力に負けず劣らず髪型もパワフルです。
前髪を立てるスタイル

80年代終盤には、カーラーやブローで前髪を立てるスタイルが大流行。この写真のモリー・リングウォルドのように、前髪を少しだけ下ろして、残りは立てるか流すのがポイント。
ウォーターフォール・カール

日本ではミュージシャンや一部のおしゃれな人だけがしていたスタイルですが、この写真のジャネット・ジャクソンのように毛先を巻きすぎない、まっすぐなシルエットのウェービーヘアが流行。
ポニーテールにしても可愛いスタイルでした。
ショートレイヤー

ダイアナ妃のボリュームのある気品溢れるショートレイヤースタイルは世界中から愛されました。
ワイルドヘアー

シンディー・ローパーのようなワイルドな色、奇抜な形、気まぐれなスタイリングはまさにワイルド80sを物語っています。

80sは外見がより誇張され、より極端になり大きければ大きいほどいいとされました。
髪は大きく(Big Hair)、縮れていて、カラフルで、奇抜な形。大胆でクレイジー。
80sは10年を通して自己表現を最も楽しんだ時代と言えるでしょう。
80sまとめいかがでしたでしょうか?
ここ数年、80sリバイバルが多く見られます。
是非参考にしてみて下さい。
ERI