Stephane Marais ステファン・マレー

シャネルのデザイナーである故カール・ラガーフェルド氏に、「神の手」と称されたメイクアップアーティスト、ステファン・マレー。
1960年、フランス、ブルターニュ生まれのステファン・マレー。
18歳の頃、大学で経済学を学んでいましたが、すぐに自分には合わないと気づき、パリのメイクスクールに通い始めます。
若手のフォトグラファーやモデルと作品を作り、その後、次々と雑誌の仕事をするようになったことが彼のキャリアのスタート。

90年代のスーパーモデル全盛期には、リンダ・エヴァンジェリスタをはじめとした数多くのモデルに支持されました。


ショーなどで、ステファン・マレー自身がメイク・撮影したモデル達のポロライドがこちらです。

撮りためた写真は、2001年に『Beauty Flash』というタイトルでポロライド写真集として出版されました。
ショーならではの奇抜なメイクもありますが、どれもエレガンスな雰囲気で素敵です。
数々のトップモデル達が、ステファン・マレーにメイクをしてもらいたくてバックステージで彼を探していたという話もあります。
モデルたちからの信頼もとても厚かったのがわかります。

その後、資生堂のブランド『クレ・ド・ポー ボーテ』のカラークリエイターも務め、コスメの開発にも携わります。
フォトグラファーにファッションカメラマンのピーター・リンドバーグ、モデルにクリスティー・ターリントンを起用したビジュアルは、今も色褪せることのない美しさです。


現在も、VOGUE、i-D等のファッション誌や、商品広告など幅広い分野で活躍しているステファン・マレー。
年代を感じさせない上品なメイクアップ技術はもちろん素晴らしいですが、それだけでなく、モデルとの信頼関係やリラックスできる間柄であることも、モデル本人の美しさを引き出すひとつのきっかけになっているのだと感じます。
インスタグラム stephane_marais_officiali